2006年08月15日

アオリイカ釣りに挑戦 ヤエン編

アオリイカ 一度釣ったら やめられない!

アオリイカを釣ってみよう!

アオリイカ釣りは、比較的どんな場所でも狙えるターゲットとして昨今急激にその釣り人口も増えてまいりました。そんなアオリイカ釣りを始めたい初心者の方の為に、ヤエン釣りの知って欲しい基礎的なものとしてまとめてみました。

ヤエン釣りとは、アオリイカをヤエンにかけて釣る方法で、紀南地方では最も多くの釣り人がこの方法で釣りをしており、ドキドキ感がたまらない非常におもしろい釣りです。

※この企画は、弊社のスタッフからの意見をまとめたものでアオリイカのヤエンの釣り方の一つとして捉えていただき、初心者の方の参考となれば幸いです。

アオリイカについて

アオリイカについて、その生態や詳しいことよりも、アオリイカを釣るにあたって知っておきたい情報は次の通りです。

  1. 春から初夏にかけての3月〜6月頃産卵時期を向かえ、型も大きなものでは3kgを超える。この頃が一番のシーズンですが、型が大きな分、引きも強く、アタリの数に対し、3割ゲット出来れば上出来。

  2. 秋には、200gから1kgに成長し、この頃は数釣りが楽しめる。また、このサイズのイカは少しでも他のイカよりも大きくなろうとする為か、エサに対して貪欲で、一度バラしても、ヤエンに触れて傷を負っていなければ何度でもエサに食いついてくることが多い為、初心者には絶好の季節である。

  3. 釣れる時間帯は、朝マズメ・夕マズメがベストだが日中でも曇りの日は良く釣れることがある。また月夜まわりの半夜釣りは、長くアタリが続くことがある。

  4. 満潮、干潮から少しズレた時間帯が良いことが多い。

道具について

人によって道具の選択は様々ですが、ここには必要なものの一覧を記載します。状況に応じて選択することが必要で、全て無ければ釣りが出来ないというものではありません。


●竿
1.5号から3号くらいで、4mから5.5mくらいの磯竿
ガイド付きで良いが、糸がらみの少ないインターラインの竿の方が扱いやすい
場所によっては、竿を二本出せることもあり、予備としての意味も含めて、絶えず二本は用意しておく

●リール
小型や中型のスピニングリールで道糸(2〜4号)が150m程度まけるもの
2000〜3000番くらい
クラッチの付いたアオリイカ専用リールも扱い易い

●道糸
2号から4号くらいで、色によって距離がわかるものが使い易い

●針
針を使う場合はチヌ針の3号から5号くらい

●ピトン
中・長ピトンで軽い方が便利

●竿受け
イカ釣り専用のものもあるが、普通の上物用で良い

●バケツ
活けアジをエサにする時は、アジを生かしておくバケツと、空気を送るブクブクセットが必要である。また、水汲みバケツも必要

●タモ網
普通の磯釣り用タモ網で、枠が36cm以上、長さ4.5m以上。ギャフで取り込む方法もある

●ヤエン
根がかりなどで失うことがあるので2本以上必要

●ライト
夜釣りの際は、ヘッドライトやランプ必要(予備のヘッドライトを用意する方が安全)

●ライフベスト
小物類を入れるポケットがたくさん付いているものが最適で安全。

●その他
磯ブーツ、クーラー、スカリ、ハサミ、タオル、夜釣り用ケミホタル、クサビ鉛、イカを絞める棒、アタリを知らせる鈴、長時間の釣行の場合は、予備の電池等

エサについて

小魚を食べるイカですから、海にいる小魚なら何でも良いでしょう。比較的手に入りやすいアジは最もポピュラーです。他にコッパグレ、イナ、イサギなどでも充分釣ることが出来る。
どの小魚も、12cmから大きなもので20cmまでのものが扱いやすい

 
●死にアジ(生アジ)
スーパーなどで売っているもの。
また、堤防などの釣り場で釣ったもの。

●冷凍アジ
釣りエサ屋さんで売っているもの。
もしくは、生のアジに両面に塩を塗り冷凍させたもの。
自分で作るポイントは、アジにむらなく塩を塗り、アジが曲がらないように冷凍すること。

●活けアジ(活きアジ)
釣りエサ屋さんで売っているもの。
または、堤防などの現場で釣ったもの。

場所

時期によって異なりますが、比較的浅い磯でも充分狙うことができます。
場所を選ぶポイントは以下の通りです。

●波止場
波止場周辺は、小魚が多く集まることが多く、最も手軽に狙えるポイントです。また波止場周辺に、産卵に適した藻場やシモリの多い磯があれば尚最適。その波止場で釣れているか否かは、墨跡があるかどうかで容易に判断にすることが可能。

●磯
上物釣りが出来るポイントも、エサ盗りの小魚が多くいるの で絶好のポイント。渡船で渡る沖磯は、船頭さんに尋ねるのがやはり一番。
地磯では、シモリがある磯が狙い目で、秋なら比較浅い所でも釣ることができる。春は産卵の時期ですから、藻場周辺の地磯が狙い目。またその周辺の浜辺からも可能。

釣り場での注意

・まず、車の駐車マナーには充分気を付けましょう。トラブルになれば釣りどころではなくなります。釣り人の車を狙った車上荒らしにも注意が必要です。

・またアオリイカ釣りは、カゴ釣りと同じく広範囲の釣りとなりますので、他の釣りの人の邪魔にならないように心掛けることが大切です。同じアオリイカ釣りの人同士でもエサが絡んだりしないよう注意が必要です。後からその場所に来た人が、先に来ている人に一声掛けることがマナーです。その一声で上級者から良きアドバイスをもらえたり、それがきっかけに釣り友達になれることもあります。

・満潮と干潮の時間を把握しておくのも重要なポイントです。場所によっては、釣りに夢中になって潮が満ちてきて危険を伴うこともあります。

・夕方から半夜にかけての釣りは、気温の変化も大きいので、防寒にも注意が必要です。

エサの扱いと投入

活きエサの扱い
エサのつけ方
エサの向き
エサのコントロール
エサの交換
冷凍アジでの注意点
生(なま)エサと冷凍アジの長所と短所

ここでは、エサにイカが食いつくまでの注意点について述べてみたいと思います。


●活きエサの扱い

エサを購入して釣り場に着くまでの間に、バケツの水温が上昇したり、酸素が足りなくなる、また数を多く入れ過ぎるなどの理由でせっかく購入したアジが死ぬ場合がありますので充分注意しましょう。現場に着いたら死んでいた、というのはとても辛いものがありますので、特に春から初夏にかけての時期は時々車を止めて確認することが大切です。

準備が整い、いざ釣り開始ですが、活きエサの体温は人間に比べてかなり低いものです。直接手で扱う場合は素早さが必要です。水の温度に手を慣らしてからエサに触るか、手袋はタモを使って扱うと弱りにくくなります。
また、着水の仕方によっては直ぐに死んでしまい、海面に浮いてしまってエサの役目を果さなくなることがあります。エサが頭から着水出来るよう、エサを投げてから少し竿を立てると、糸ふけが取れて上手に着水させることが出来きます。


●エサのつけ方の例

エサのつけ方については様々ありますが、ここでは針を使用する時と、しない時の一例を紹介しておきます。

◆針を使用する場合
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◆針を使わない場合
1.musubi1.gif

2.musubi2.gif

3.musubi3.gif

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●エサの向き

あまり遠投するのもエサが弱ってしまう原因にもなりますので、近場に投入してから、エサをコントロールしてイカの視界に入るよう泳がすのが大切です。基本的には、投入後糸ふけをとった後、更に少し糸を巻いてエサの頭が沖に向くようにしてから泳がすのがポイントです。投入したままにしておくと、エサが手元の方向へ戻ってきてしまうこともあります。

muki.gif

●エサのコントロール

アジが浮いてしまい、竿を激しく叩くような時は、イカのアタリがないことがよくあります。少し糸を出して中層を泳がすようにコントロールしましょう。
投入してそのままにするのではなく、広く沢山のポイントを攻めることが釣果への早道です。
また、潮の流れの影響や、アジが勝手に左右に大きく泳いでポイントからずれてしまうような場合は、竿と糸を操り、ポイントにアジが戻るようにするか、再度投入することが大切です。



●エサの交換

エサに泳ぐ力が無くなって浮いてしまい、コントロール出来なくなった時が交換の目安です。エサに泳ぐ力がなって底に落ちていても、イカのアタリはありますので、そのまま使用することが出来ますが、時々竿を立てたり糸を巻くなどしてエサを移動させてください。


●冷凍アジでの注意点

冷凍アジでも充分にイカが食いついてくるが、投入してそのままではなかなかイカにエサを見つけてもらうことが難しく、活きエサに比べて釣果が悪くなります。そこで冷凍アジを使用する場合は、イカにエサをアピールするように、エサを頻繁に移動させることが大切となってきます。
しかし、ただ闇雲に移動すれば良いというものではなく、シモリの上などにエサを置くようにして、イカがエサを見つけやすいようにすることが重要なポイントです。

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アタリが無い場合は場所を代えてみよう。


●生エサと冷凍アジの長所と短所

活きエサの良いところは、比較的エサが勝手にイカに見つけてもらいやすいことにあります。また、エサに針を付けておけば、イカだけでなく、ヒラメ、ハマチ、アナゴといった思わぬ獲物が釣れることもあります。

しかし、エサを生かしておく必要がある為、アジを生かすバケツやブクブクなどの道具、またその為に乾電池等費用もかかり、更に活きエサ代もかかる。またバケツと水が重い為、あまり釣り始めてからの場所の移動は大変であり、また車から遠い磯に行くのも大変である。

それに比べて冷凍アジは、釣人がイカに見つけてもらうようにエサを移動させる手間がかかります。しかし、冷凍アジは遠投が出来る為、非常に広いポイントを攻めることが出来るというメリットがあります。
また、エサの重量が軽い為、釣り始めてから場所の移動も簡単であるし、車から遠い磯に行くことも可能である。
何より、エサ代は安い!

アオリイカとのやり取り

エサを抱いて走り出したイカは、最初は長い二本の触手でエサを横から抱き、エサの首根っこ付近に噛み付いています。その走っている時に糸にテンションをかけるとイカがエサを放してしまうことがあります。走っている時は、なるべく糸にテンションをかけないよう出してください。
走るのが止まると、エサを縦に抱き直してゆっくり食べ始めます。

yokodaki_s.gif横抱き

tatedaki_s.gif縦抱き

さあここからがイカ釣りの楽しいところです。
ゆっくり竿の弾力を使いイカを寄せてきます。イカが引けばそれに合わせて糸を送り、止まればまた引き寄せる。これを繰り返し繰り返し、ゆっくりゆっくりイカを騙しながら引き寄せます。


もし、イカが違和感を感じてエサを放した場合は、慌てずそのまましばらく待ってください。エサの近くにイカはいますので再度エサにのってきます。もし、2、3分経ってものってこない場合は、エサを付け替えて再度投入してください。

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アタリ

イカのアタリは、エサを触手で抱え込んだイカが安全な場所へと走り出し、糸が出ていくことでわかります。リールのスプールをフリーにして道糸で鈴が鳴るようにセットしたり、道糸を空き缶にかけておくのも良い。リールのドラグを緩めて「ジィー、ジィー」と音でわかるようにすると夜間でも有効です。また、リールを反転できるようにしておいても良いでしょう。
ですから、糸ふけがないよう時々チェックしておくことがポイントです。
また、必ずしも沖向きにイカが走り出すとは限らず、逆に急に糸が緩んだ時もあたりであることがあります。

秋の時期など小さなイカの場合は、ハッキリとアタリが出ないこともありますので、時々イカがエサに食いついていないか確認することも大切です。
アタリがあった時は、慌てずにイカが走るのを止まるまで待つか、竿を立て、スプールをフリーにして糸を出し、走るの止めさせるかです。

ヤエンの投入

イカを引き寄せ、その距離が20〜25メートルくらい、道糸と竿の角度が45度くらいになったらいよいよヤエンの投入です。竿を寝かせ、竿先に糸が絡んでいないことを必ず確認してから、道糸を片手で持ちヤエンを投入して下さい。ヤエンが水面に到着するまで道糸を放さないことが大切です。そうしないと、道糸にヤエンが絡んでしまいます。
ヤエンを投入しようとしている時にも、イカが走ることがよくありますので、リールはフリーにして糸が出る状態にしておくことが肝心です。

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ヤエンが着水したら直ぐに道糸を張り、ヤエンが海底にかからないようイカとヤエンの距離を近づけていきます。ヤエンがイカのところまで到達したら、コツンという小さな反応があります。或いは、急にイカが逆噴射で逃げる場合も到達したか近くまで行ったと考えられます。しかし、この場合はわかりにくいことも多いです。大切なことは無理に引き寄せないことです。
また、シモリの多い場所では、竿を立てて寄せるとイカが深く潜ろうとしてバラシにつながりますので、竿をねかせて寄せるようにしましょう。
ヤエンを投入後、イカがエサを放した場合は素早く回収し、ヤエンを外して再度エサを放した付近にエサを投入して下さい。半分くらい食べられていても大丈夫です。
ヤエンがイカに届いたら、竿で合わせを入れます。コツンと小さな振動があるか、イカの重さにヤエンの重さが加わったのがわかるようになるには少し経験が必要です。
あまり強く合わせると、せっかくヤエンに掛けても身切れしてしまいますので、竿をあおる程度で良いでしょう。

また、竿先とイカの距離が2メートルくらいになる真下までイカを引き寄せ、水面より上にイカの目が上がるくらいにまで引き上げ、イカがエサを放して落ちるようにしてヤエンにかける方法があります。

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合わせを入れて、イカが墨を吐いて逃げようとしたら掛かった合図です。しかし、慌てずにゆっくり寄せて取り込みましょう。